手首・指
手根管症候群
屈筋支帯の圧迫が解消されれば “シビレ” は改善します!
手根管症候群に対する一般的な捉え方は、この組織が骨線維性の管であり又、手根骨の隙間を通っていることからこの組織の狭窄が起きれば外科手術でここを広げるしかないと考えられていますが、この組織の狭窄理由を考えればその根本的理由は筋肉や神経の状態であることは自明の理です。
なぜならばこの手根管は手根骨と屈筋支帯の間にある組織でこの組織が狭くなるのはこの屈筋支帯の圧迫から始まるからです。
決してこの手根管がかってに小さくなったり、狭くなったりしたのではないからです。
もし自律的な働きによる組織の縮小が原因であるならば、殆どの老人はこれを発症させることになります。
しかし現実はそうではありません。基本的には、この屈筋支帯の圧迫がなければ発症はしないのです。
屈筋支帯は言うまでもなく靱帯です。
靱帯は骨をつないでいますが、筋肉に守られている組織でもあります。
従って筋肉が守れなくなると、靱帯はあたかも骨にもたれかかるようなことになり、それが手根管狭窄を誘発します。
この筋肉劣化の原因が、神経のレベル低下です。
そして、それを呼んだのが胸郭での腕神経叢の圧迫なのです。
それゆえ、多くの場合胸郭出口症候群と手根管は合併しているか、もしくは合併の可能性が高いのです。
従って、手根管の治療は胸郭出口の治療と実質的に一体となります。
腱鞘炎
この症状は以前に比べると、かなり少なくなってきました。
以前はスーパーのレジ打ちや、タイプライターのキー打ちなど、結構仕事でこの症状を発する人は多くみられたのですが、最近はスーパーのレジもキーボードがなくなり、タイプライターなどはもう存在しなくなりました。
パソコンもマウスの出現によりキーボードをたたくことが大幅に減りました。
又、むしろ以前より増えているのがスポーツ障害としての腱鞘炎です。
バレーボールやテニス、或いはゴルフなどによく見られます。
さらにスポーツではないが、ピアニストなどもむしろ増えています。
原因は、等尺性の筋機能の低下です。
前腕部には明確な等尺筋は存在しません。したがって、等張筋がその役割を担っています。
しかし、数十年に及ぶ生活様式の便利さを追求してきた結果、この面での筋機能が相対的に低下しています。
しかしそれとは逆に、運動器具の大幅な改良で運動スピードが速くなり、その分、筋肉への負担は増加してきました。
ところが、それに見合う筋機能が促りてないわけです。
施術法について
前腕伸筋群や同屈筋群の筋代謝力の回復、そしてこれら筋群と手背、手掌との運動反射弓の整合を計ることです。
同じ炎症でも打撲、捻挫など一般的な炎症は全て免疫反応に伴う炎症ですが、本症の炎症はそれとは異なります。
この疾患はあくまで滑液の過剰な分泌を取り除こうとする免疫反応の結果、痛みを出しているわけですから、滑液の分泌抑制が治療上のポイントになり、その為に行う手技処方は前腕部が最も重要になります。
治療院情報
ペインオフィスカスガ山村院
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