変形性股関節症
変形性股関節症
全ての源は、内閉鎖筋と腸腰筋の反射弓不全です。本疾患の治療は、その整合に尽きます。

変形性股関節症は進行性の疾患で、4ステージに分類されます。
前期・初期・中期・末期の4つのステージ分類され、初期での効果的な対処が極めて重要で、多くの場合、靴下の履きづらさ・階段の上りづらさ・就寝中の痛みなどの症状から始まり、徐々に痛みで歩行が困難になって、やがて人工股関節置換手術へと進む場合もあります。

私たちは、身体を動かすためにアデノシン三リン酸(ATP)と呼ばれるエネルギー物質を必要とします。このATPは、筋肉の中で再合成されます。しかし、筋肉の代謝力が低下すると、再合成がうまく出来ず、リンが筋肉から骨へ必要以上に移動し、リン酸カルシウムとなり過度な増骨を起こします。そうなると、骨の中に必要以上の骨線維が詰め込まれ、骨の膨張がおきます。股関節は大腿骨頭と臼蓋で構成されており、大腿骨頭と臼蓋が膨張すると関節のすき間が狭くなり、軟骨が減少して変形へと進みます。
このように変形理由は多くは「股関節周囲筋代謝力」の総体的な低下で、とくに内閉鎖筋(股関節を外に開く筋肉)と腸腰部(腰椎と大腿骨をつなぐ筋肉)が協調性を失い関節にかかる負担の吸収が上手くできなくなる事から発症します。
痛みを改善するポイントの1つ目は、「春日TT‐AH施術手法」と言う特殊な施術法により筋肉の代謝力が向上し、リン代謝が正常に向かうことで、変形が安定し筋肉が本来の動きを取り戻しやすくなるため、痛みが改善していきます。
2つ目は、下肢の動きです。股関節の動きはヒザ関節と足関節の連携で行われていますが、日常の中で、関節の動きの悪さから下肢運動軸に乱れが生じます。運動軸が乱れると股関節に余計に負担がかかります。この連携を改善すべく各関節の骨際の筋肉を手技でやさしく伸ばすことにより下肢の動きが効率的になって、歩行時に股関節にかかる負担が軽減され痛みが段階的に好転していきます。
この症状の骨代謝は、必要以上の骨量の増加です。世間ではこれを反対に考えている人が多く、カルシウム剤や牛乳などを、特別に摂取しているのをよく見かけます。
カルシウムは体全体には良いのはもちろんですが、変形性股関節症の人は、過剰に摂取すると、より一層、痛みを増加させることになります。この疾患はあくまでも骨代謝を正常にしなければなりません。
変形性股関節症の発症背景は色々論じられていますが、最もポピュラーなケースとしては1.先天性股関節脱臼からの臼蓋形成不全、そして股関節本格変形のパターンです。
もう一つのケースとしては2.臼蓋形成不全よりの股関節変形です。最初の先天性股関節脱臼よりの進行パターンは、出生時に手当すればかなり防げる可能性はありますが、この症状は大人になって顕在化することから、出生時の手当があっても、その後の生活習慣等、予後の管理が重要であり、それに大きく左右されます。
現実的に考えても、それは不可能なことでもあり、やはりファーストステージでの効果的な対処が極めて重要です。なぜならば、この症状は、発症の予測もある程度はつくし、又、発症後の予測も同様です。
どのステージであっても、ときに協調阻害よりの痛みを発してみたり、ときに炎症性の痛みを発してみたり、あるいは筋レベルでの閾値性の痛みや、腱と筋の閾値差の接近より起こる間欠性の運動阻害やそれに伴う痛みなど、それこそ様々な痛みや運動障害などを発します。しかし、その全ての源は、内閉鎖筋と腸腰部の反射弓の不全です。したがって、この疾患への治療はその整合につきます。
ただし、股関節の骨棘の形成状態によっては、微弱炎症が継続する場合がある。この場合は手術をし、術後のリハビリに的を絞るべきです。



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