春日TT-AH施術手法は筋肉の機能を回復させる療法です

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股関節

変形性股関節症

股関節痛の中で、最も厄介なのが「変形性股関節症」。

変形性股関節症は進行性の疾患で、3ステージに分類されます。

初期段階はファーストステージ、中期段階はセカンドステージ、そして最終段階がエンドステージです。基本的には股関節の軟骨が1ミリ程度になると、エンドステージです。ファーストステージでの効果的な対処が極めて重要で、多くの場合、靴下の履きづらさ・階段の上りづらさ・就寝中の痛みなどの症状から始まり、徐々に痛みで歩行が困難になって、やがて人工股関節置換手術へと進む場合もあります。ファーストステージでの効果的な対処が極めて重要です。

私たちは、身体を動かすためにアデノシン三リン酸(ATP)と呼ばれるエネルギー物質を必要とします。このATPは、筋肉の中で再合成されます。しかし、筋肉の代謝力が低下すると、再合成がうまく出来ず、リンが筋肉から骨へ必要以上に移動し、リン酸カルシウムとなり過度な増骨を起こします。そうなると、骨の中に必要以上の骨線維が詰め込まれ、骨の膨張がおきます。股関節は大腿骨頭と臼蓋で構成されており、大腿骨頭と臼蓋が膨張すると関節のすき間が狭くなり、軟骨が減少して変形へと進みます。

このように変形理由は多くは「股関節周囲筋代謝力」の総体的な低下で、とくに内閉鎖筋(股関節を外に開く筋肉)と腸腰部(腰椎と大腿骨をつなぐ筋肉)が協調性を失い関節にかかる負担の吸収が上手くできなくなる事から発症します。

痛みを改善するポイントの1つ目は、「春日TT‐AH施術手法」と言う特殊な施術法により筋肉の代謝力が向上し、リン代謝が正常に向かうことで、変形が安定し筋肉が本来の動きを取り戻しやすくなるため、痛みが改善していきます。

2つ目は、下肢の動きです。股関節の動きはヒザ関節と足関節の連携で行われていますが、日常の中で、関節の動きの悪さから下肢運動軸に乱れが生じます。運動軸が乱れると股関節に余計に負担がかかります。この連携を改善すべく各関節の骨際の筋肉を手技でやさしく伸ばすことにより下肢の動きが効率的になって、歩行時に股関節にかかる負担が軽減され痛みが段階的に好転していきます。

この症状の骨代謝は、必要以上の骨量の増加です。世間ではこれを反対に考えている人が多く、カルシウム剤や牛乳などを、特別に摂取しているのをよく見かけます。

カルシウムは体全体には良いのはもちろんですが、変形性股関節症の人は、過剰に摂取すると、より一層、痛みを増加させることになります。この疾患はあくまでも骨代謝を正常にしなければなりません。

変形性股関節症の発症背景は色々論じられていますが、最もポピュラーなケースとしては1.先天性股関節脱臼からの臼蓋形成不全、そして股関節本格変形のパターンです。

もう一つのケースとしては2.臼蓋形成不全よりの股関節変形です。最初の先天性股関節脱臼よりの進行パターンは、出生時に手当すればかなり防げる可能性はありますが、この症状は大人になって顕在化することから、出生時の手当があっても、その後の生活習慣等、予後の管理が重要であり、それに大きく左右されます。

現実的に考えても、それは不可能なことでもあり、やはりファーストステージでの効果的な対処が極めて重要です。なぜならば、この症状は、発症の予測もある程度はつくし、又、発症後の予測も同様です。

どのステージであっても、ときに協調阻害よりの痛みを発してみたり、ときに炎症性の痛みを発してみたり、あるいは筋レベルでの閾値性の痛みや、腱と筋の閾値差の接近より起こる間欠性の運動阻害やそれに伴う痛みなど、それこそ様々な痛みや運動障害などを発します。しかし、その全ての源は、内閉鎖筋と腸腰部の反射弓の不全です。したがって、この疾患への治療はその整合につきます。

ただし、股関節の骨棘の形成状態によっては、微弱炎症が継続する場合がある。この場合は手術をし、術後のリハビリに的を絞るべきです。

腸腰部滑液包炎

この疾患は内転筋群と大腿二頭筋の運動ポイントが一時的にずれ過ぎたことにより大腿四頭筋が本来の働きを十分にできなくなり、その結果、大腿四頭筋が床反力と体重心への対応がうまくできず、そのために同じ神経叢の支配下にある腸腰部構成筋群にモーメントが集中し、この筋群が強いオーバーワークになります。こうなると関節防御のために関節腔より過剰な滑液が腸恥包に溜り、それが強い痛みを発症させます。しかし、日常の一般的な動きではこのような事は起きません。通常この疾患はスポーツ性に限定されます。しかし、股関節疾患などにより大腿四頭筋や内閉鎖筋の運動キャパスティーが小さくなっている場合などでは、ことさら強い運動をしなくても発症するケースも時々あります。

この疾患は股関節の器官損傷を有する方を別にすれば、典型的なスポーツ障害として発症し、当然ながらランニング系のスポーツに多発します。代表的な競技を挙げると女子では長距離走、男子では短距離走です。この性差と競技の違いはこの疾患の発症原因を考える上で研究示唆に富み、大変興味深いものがあります。まず女子の長距離ですが、一口で言うと小腰筋を有しているかどうか?がこの疾患になるかどうかの大きなポイントのひとつです。小腰筋は破格性の強い筋で日本人では約52%の人が有していません。しかし、この筋の主要な働きは筋膜張筋機能です。つまり、下肢筋群の運動バランスを計る筋です。勿論、本格的には大腿筋膜張筋がそれを行なっており、その筋は全員が有していますから、普通の動きでは小腰筋の有無は別になんの問題も生じさせません。しかし、限界的な動きを筋に継続的にかけるような競技では、この筋の有る無しが影響を及ぼします。また、この筋を有していないことは、腸腰筋の線維数が有している人に比べて少ないことにもなります。腸腰筋は大腰筋と小腰筋のそれぞれの先が腸骨筋からの筋と合し形成されています。従って、小腰筋のない人はその分だけ腸腰筋の線維数が少ないことになります。また、腸腰筋は人が歩行形態を行なう時、最初に収縮し、力を出す筋です。ランニング時に下肢筋群のバランスが取りにくく、最初の発す力の弱い人が限界的なスポーツをすると、この疾患を発症させる可能性が高まることは当然のことです。*小腰筋の破格は男子にも見られます。従って破格は性差には依りませんが女子のほうが圧倒的に多く見られます。他方、男子の短距離走はハムストリングの収縮スピードに腸腰部構成筋群である大腰筋が付いていけなくなり、その分、腸腰筋に過度なストレスがかかり発症します。この大腰筋は腰を運動結果として前方から支持する役割を持っています。(体幹の前屈と背臥位での体幹のもたげ)ハムストリングの収縮スピードがあまりにも早すぎると、推進力(下肢を前方へ挙げる力)でこの筋の運動キャパスティーが一杯になり体幹のもたげに本来の力が及ばなくなります。その結果、腸恥包に滑液が過剰に分泌され、この疾患を発症させます。

グロインペイン症候群(鼠径部痛症候群

他の競技と比べサッカー選手に多く見られ、一度なると治りにくいのが特徴です。

体幹から股関節周辺の筋や関節の柔軟性(可動性)の低下による拘縮や骨盤を支える筋力(安定性)低下による不安定性、体幹と下肢の動きが効果的に連動すること(協調性)が出来ず不自然な使い方によって、これらの機能が低下し、痛みと機能障害の悪循環が生じて症状が慢性化していきます。

何らかの原因で可動性、安定性、協調性に問題が生じたまま、無理にプレーを続けると、体幹から股関節周辺の機能障害が生じやすくなります。

また、片足で立ってキックを多くするサッカーの動作そのものが発症の誘因になります。

治療

股関節周囲筋の可動性、安定性、協調性の再教育を行い筋機能の改善を果たし、早期の競技復帰を目指します。

治療院情報

ペインオフィスカスガ山村院

〒390-0851
長野県松本市島内4597-52

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